第二東名は日本版アウトバーンを目指せ!2012年05月02日 20:51:55

 第二東名が開通した。この銭なしの日本にいったいどこにそんなもの作る金があるんだという話もあるし、私も本来作らなくても済むと思う。しかし敢えて言いたいことがひとつだけある。それは街を走っている国産車がワンボックスやミニバンなど「走ることを忘れた車」ばかりであること。私もドイツ車に乗っていた経験がある。ドイツ車=高級車ではない。私が乗っていたのはドイツフォードが生産したMondeo 2.0 GLX station wagon である。200万円ちょっとの車だった。内装はとても地味。黒一色で「走る事務機」というところか。しかし走らすとすごかった。2000cc4気筒エンジンは3,000rpmから上は怒涛のごとく吹き上がり国産の2、500ccも楽にカモれるほど。

 Mondeoが私に教えてくれたこと。それは車とは
「走る・曲がる・止まる」
ことが基本であること。いまの日本車はまるでそのことを忘れてしまった。車高の高いミニバンで日本のようなカーブの多い道を安心して走れるはずがない!いくらサスペンションが電子制御技術が進歩しても限界がある。重心が低いことが走ることに寄与するのは言うまでもない。私の住んでいる地域は平均所得が大変高い所でベンツやBMW、VOLVOはごく普通に走っている、しかもほとんどがセダンやステーションワゴンのような車高が低いものばかりだ。ミニバンのような車高の高い車はまずない。

 よくよく考えてみるとドイツにはナチスドイツの大いなる遺産?であるアウトバーンがある。EU統一でだいぶ制限速度の設定がされたとはいえ、まだまだ最高速度制限なし、青天井で飛ばせる道路である。国産車の場合、現行法規では制限100km/hなので国産車メーカーは「制限速度100km以上で走った場合のトラブル・事故には責任を負わない」と公言できる。一方アウトバーンは青天井の世界。アウトバーンで走る車を生産するメーカーはその車が出せる最高速においてもブレーキや耐久性・安全性を保証しなければならない。日本みたいに100km超えたら「責任を持ちません」では済まされない。

 そう、「車は道が鍛える」なのだ。日本版アウトバーンこそ日本の自動車産業再生の鍵の一つではないのか。もちろん貧困にあえぐ若者の所得の保障を根幹とする破壊された社会保障制度の再構築も忘れてはならない。

コメント

_ 魂のふるさと ― 2012年05月07日 12:58:10

自動車にかかる諸税、これをなんとかしてほしいです。
現在、先進国の中では最高です。
あと、ガソリン価格も高すぎ。
若者では、これらの費用負担が重すぎますよね。

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