生活保護と本当に必要なもの、番外編・向精神薬の山。2015年11月17日 21:59:00

 番外編である。昨秋、彼の家にPCのメンテナンスでお邪魔した時の話である。生活保護の住宅補助で借りられる家はかなり物件数も少ないと思う。彼がかりている部屋は北向きの部屋で日当たりも悪い。お部屋にお邪魔してまず驚いたのは、小さなちゃぶ台に箱詰めになった薬の山。よくよく見ると全て向精神薬、箱の大きさは30cm四方はあるか?普通薬は医師の指示通りに服用すれば余らないはずである。彼に聞いてみた。「医師に薬が飲みきれていないこと、話しているか?」彼は言った。「医者に話すわけには行かない」
 余った薬の行方はどうなるんだろうか?テレビ報道でも取り上げられたが、向精神薬の闇市場に卸されて現金化されるのだろう。
 普通なら私たちが受診したら医療費を窓口で三割負担する。しかし生活保護受給者は役所から医療券、調剤券をもらって窓口負担は0である。だから症状を重めに話して大量の薬をもらい、あまりを横流し。この件に関しては、寛容な?私でさえ看過することができず、役所に通報した。
 最近では役所も受給者の通院、調剤の実態把握に努めている。しかし全てを把握することはできないし、医療機関受診後レセプトが上がってくるまでには時間がどうしてもかかる。いわば時間差という隙間を突かれた話だ。

生活保護と本当に必要なもの、その32015年11月17日 21:43:07

 この話も3篇になる。仕事が帰り近所のキャリア系携帯電話のお店によってみた。どこのキャリアもiPhone6sの売り込みに熱心だ。値段を見て驚いた。128GBモデルになると価格12万円強!恐ろしい値段である。そんなものを受給者がかっている。よくよくみると割賦販売が主体とのこと。それも2年間の縛りがかかる。普通割賦販売となると今やクレジットカードがないと受け付けてくれない。それが携帯電話だとキャリアが割賦販売をする。これで受給者が高価な端末を買う敷居が低くなるわけだ。逆に液晶テレビを買おうとしても、クレジットカードが作れない受給者は手が届かない。かくして生活保護世帯に液晶テレビなくしてiPhoneが鎮座するわけだ。
 私の知り合いの生活保護受給者は人一倍、「みんなと同じものが欲しい」という。「あんたが車を持ってるなら僕たちも車を持てる。」彼は車を欲しがった。昨秋私が車を買い換えるという話を聞き付けて、彼は私に「車を譲って欲しい、どうせ下取りに出しても値段がつかないだろう?」完全足元を見られた。私が駐車場のことを聞くと、彼は軽自動車は車庫証明が甘いから大丈夫。裏の農道に置いておけば大丈夫、また任意保険の事を聞くと(もちろん彼に任意保険の支払い能力はない)「大丈夫、ゆっくり走るから、それと僕たちが事故を起こしても取られるものはなにもない」ここまで来ると確信犯である。もし彼に車を譲って万一事故を起こした場合、それ以前に駐車違反をして車庫証明を取得しないのを知って車を譲った場合、私の責任になる。よって彼に車を譲渡することはしなかった。その後彼は私のことを散々罵ったが。

生活保護と本当に必要なもの、その22015年11月15日 15:30:02

 きのうの続きです。彼は最近になりiPhoneを入手したのです。詳しい契約内容はわからないのですが、端末代金が縛り期間無償になる16GBモデルではなく、64GBモデルだそうです。端末代金は当然毎月の料金で請求され、受給者である彼の生活を直撃します。およそ1万円は上乗せされていく。
 更に驚いたことは彼の家を訪問した時、デジタル放送対応液晶テレビがなかったこと。なのにiPhoneがある。何か本末転倒なような気がする。そう思うのは私だけか?

生活保護と本当に必要なもの、その12015年11月15日 00:11:04

 私は何も生活保護受給者を攻めているわけではありません。ただ常識と照らしあわせていかがなものかと思っていることを書いているだけです。
 日本で生活保護世帯が急増しているのは報道で既知のとおりだと思います。行政でも急増に対して生活保護受給者に対して就労指導などを積極的に行い、一人でも受給者を減らす努力をしています。
 私も去年の秋まで、生活保護を受給している方の支援活動をしたことがあります。しかし去年の年末それを止めました。
 それは去年の秋のことでした。ある受給者からスマートフォンのことに関して相談がありました。私と同じ50代のご夫婦でした。携帯ではドコモを契約してました。夫婦で二台あれば普通は足りると思います。それが何故か一人にスマホ1台にガラケー1台。夫婦で延べ4台も契約していました。ガラケーをかわされた理由は、「スマホよりガラケーのほうが通話料は安いから」だそうです。3G回線でしたらそうかもしれない。スマホの契約だって同じ世帯なら無料になるし、そうそう外部に電話することなんてないと思う。明らかにドコモの策略に乗ってしまったのです。彼はおかげで4台の端末のために月3万円を超える代金を払い、たださえ少ない生活費を圧迫したのです。にわかには信じられない話でした。続きます。